美しい海をバックに、沖縄でのフォトウェディングは大変魅力的で人気があります。しかし沖縄は独特な気候のため、事前にその知識を知っておく必要があります。沖縄でフォトウェディングの際には雨のことを常に頭に入れておかねばなりません。ここでは沖縄の気候を詳しくみていくとともに、雨の場合に備えてどういったことを事前にしておくと良いのか、みていきたいと思います。
目次
沖縄の気象について
この章では、沖縄の気候や1年を通しての天候の比率についてまとめています。
https://www.jma-net.go.jp/okinawa/
参照:気象庁 沖縄気象台
沖縄本島について
沖縄本島は、北緯26度、東経127度あたりに位置する沖縄最大の面積をもつ島です。気象台で沖縄本島と呼ばれているのは、この沖縄本島と周辺の離島を指します。
沖縄本島は南北に全長約100㎞もあり、北部、中部、南部に分かれ、近くには久米島、宮古諸島、石垣島、西表島など離島が存在します。
あとでも詳しく書いていますがフォトウェディングの雨の場合には、沖縄の場所により、雨天保証など異なる会社もありますので、選んだ地域の雨の場合についてしっかりと確認しておきましょう。
出典:沖縄観光情報WEBサイト
https://www.okinawastory.jp
沖縄の年間の天候比率は?
図1のように沖縄本島は一年を通じて温暖な気候で、冬場でも20度近くあります。また図2のように沖縄の梅雨明けは6月頃で、そこから7月8月9月そして10月頃までは晴れの日が多くなります。冬は曇りや雨が多く、11月あたりから、12月1月2月3月4月までは特に雨が降りやすくなっています。
図1 各地の月平均気温平年値(統計期間:1981~2010年)
図2 晴れ日数(日照率40%以上の日数)月合計の平年値(統計期間:1981~2010年)
沖縄の天気は変わりやすい
沖縄の春は天気が変わりやすいと言われています。周囲が海であり、気温も高く、海風が吹き込むために、雲ができやすい条件が揃っています。
沖縄では天気予報が当たらないとも言われており、予報では晴れまたは曇りとなっていても、突然雨が振り出すこともしばしばです。しかし雨が降ったと思えば一時的なスコールのようで、10~15分降ったと思えばピタッと止んだりもします。
このスコールの予報は難しいようです。
突然の雨により晴天時用の計画が進まない事も考えられるため、万一雨が突然降り出した場合にはどうするか対応が迫られます。しばらく待ってみるのか、場所がどうしても譲れない場合は日程を変更するのか、場所を変更するのか、雨でも雨を活かして撮影を決行するのか、会社とも相談の上、決めておきましょう。
天気予報はあくまでも参考に、いつ何時スコールに見舞われても動じないように、急な雨にも対応できるように、予め計画しておきましょう。
沖縄でのフォトウエディングを避ける時期は?
そんな天気の変化が激しく予測が難しい沖縄ですが、フォトウエディングを避けたほうがよい時期はあります。
なぜ避ける必要があるのか理由も踏まえて解説していきます。
梅雨時
図3 那覇の年降水量平年値(統計期間:1981~2010年)
沖縄は湿度が高く冬場でも70%ありますが、梅雨時は湿度が80%にまで上がります。また図3のように、沖縄の年間降水量は、約2000ミリに達し、日本全国で比べても高い数値となっています。梅雨時の5月6月の月の降水量は200ミリを超え、特に降水量が多くなるので避けましょう。
台風
表1 台風の月別接近数平年値(統計期間:1981~2010年)
表1のように、沖縄地方では年7.4回もの台風が到来します。本土でも年5.5回となっています。また台風の多い8月9月の時期は図4のように、沖縄が台風の通り道となっており、図3からも分かるように、降水量は月250ミリ程度と、梅雨時以上となっており要注意です。雨や思わぬ災害から身を守るためには、台風情報には常に注意をし、できれば台風シーズンも避けた方が無難でしょう。
図4 台風の月別の主な経路(実線は主な経路、破線はそれに順ずる経路)
酷暑
最新の2020年夏の真夏日等(一日の最高気温が摂氏30度以上の日)の日数調査(集計:2020年1月1日~8月30日)によると、沖縄の波照間では102日となっており、比較的少ない沖縄奥でも58日となっています。また平均気温30度以上の日数では、沖縄内でもばらつきがあり、那覇が22日であるのに対して、石垣島が54日という結果がでています。
近年も猛暑は全国で熱中症患者が多発しており、7月8月の猛暑のシーズンも避ける方が賢明でしょう。
雨の中でも撮影できる?
沖縄でのフォトウェディングというと、大空と美しい海をバックに、晴れのイメージで決められる方がほとんどではないでしょうか。せっかくそんなイメージを抱き、いざ当日雨となると、テンションも下がりがちです。
しかし雨の日でも工夫次第で撮影を決行することも可能です。カラフルな傘やトゥクトゥクを使った撮影を用意してくれる会社もあります。また傘をささずに自然と一体化してあえて雨に濡れながらの撮影もできる会社もあるようです。
雨というとマイナスに捉えがちですが、その日その時にしか撮れない一枚という意味では、雨を活かして雨の水滴を利用し幻想的な雰囲気を取り入れることも可能です。雨の場合の対応は、会社により異なり、またカメラマンの技術にもよるため、事前に会社や担当カメラマンに確認して、どうするのかを考えておきましょう。
撮影当日に雨が降った場合の対処方
天気予報もしっかり確認し、時期の調整もしたのに突然にスコールが…。
こんな状況に陥っても、対処法を知っていれば事前に準備をしておくこともできますし、会社との連携もスムーズに進む可能性が高くなります。
では、雨天時の対処法にはどのような方法があるのでしょうか。
撮影場所を変更する
どうしてもその場所でないといけない場合を除き、撮影場所を屋内に変更できる会社もあります。その会社が結婚式場を経営している場合は、式場のチャペルに変更ができるところもあるようです。雨の場合はどういった屋内撮影が用意されているのか下調べをしておきましょう。
またどうしても場所にこだわり、他の場所は考えられない場合には、その旨を会社に伝えて、雨の場合は自動的に屋内撮影またはキャンセルとはならず、日時変更ができるかも確認しておきましょう。
日時を変更する
スコールの場合は少し待機して待ち、止むか様子をみてみるのも一つの方法です。少し待っても止まないようなら、滞在期間中別の日でトライできるか相談してみましょう。会社によっては日時変更について、契約から1年以内としているところもあり、改めて沖縄に行くとなると交通費や宿泊費がまた新たにかかるため、そのあたりもどうなるのか考えておいた方が良いでしょう。
キャンセルした場合キャンセル料は発生する?
雨天時の対応は会社により異なるため、事前にしっかりと確認しましょう。台風など天候により撮影が困難な場合は、全額返金の会社もあります。
契約する前に、天候不良の場合の対応と、キャンセルの場合の返金額についての雨天保証についてもしっかりと確認しておきましょう。
会社によっては沖縄本島、各離島ごとに規約を定めているものもあり、自分の撮影場所はどのような規約となっているのか見落としのないようにしましょう。
まとめ
梅雨、酷暑、台風を避けた、3月中旬~4月中旬、もしくは9月上旬~10月中旬あたりがベストでしょう。特にお彼岸頃まで暑いですが、お彼岸を越えてもまだ海に入れるため、お彼岸から10月中旬が最適といえるでしょう。
急な雨に備えて、撮影したいロケーションが予め決まっており、どうしても場所の変更を譲れない場合は、天候不良の場合室内に変更ということが難しいため、雨天対応について契約前にしっかりと会社に相談しておきましょう。