ウェディングフォトで写真だけの結婚式を挙げたい!と考えている新郎新婦は多いです。
でも、衣装やアルバムは含まれているの?ドレスと和装だと費用は変わるの?など、初めてのことは分からないことだらけですよね。
実はイメージ通りのウェディングフォトを理想的な費用で撮るためには、コツがあるのです。
最近のウェディングフォトの費用相場や、その内訳、削ることができる節約ポイントなどを詳しく解説していきます。
目次
どこで何を着て撮影するかで費用が変わります
まず、ウェディングフォトのプランの費用は「どこで」「何を着て」撮影するかで大きく変わってきます。
「どこで」というのは写真館などの屋内で機材や着替え室などを併設した「スタジオ」なのか、新郎新婦の思い出の地など主に屋外で撮影する「ロケーション」なのかということです。
「何を着て」は女の子の憧れウェディングドレスを着るのか、和の静かな心で和装を着るのかということです。
では、それぞれの場合でどのくらい費用が異なるのでしょうか。詳しくみていきましょう。
スタジオ撮影とロケーション撮影
ウェディングフォトは数万円〜20万円ほどで収まる場合が多く、内訳としては「スタジオ撮影」でも「ロケーション撮影」でも、次のアイテムが含まれています。
- 衣装レンタル代(洋装ならウェディングドレスとタキシード1点ずつ)
- ヘアメイク代(新婦のみ)
- アクセサリーや靴のレンタル代
- 撮影データ代
- 照明や機材等の設備費
- ブーケ・ブートニア代(造花や生花)
ロケーション撮影の場合、ここにさらに移動費がかかるので、一般的にはスタジオ撮影の費用より少し高くなることが多いです。
スタジオ撮影
「スタジオ撮影」はその名の通りスタジオで写真を撮る方法です。
屋内で撮影ができるので、天候の悪い日でも変わらず素敵な写真を撮ることができることがメリットです。
デメリットとしては、スタジオ内で写真撮影をするポイントは限られているため、人によってはワンパターンになりやすいと感じる点かもしれません。
ロケーション撮影
対して「ロケーション撮影」は主に屋外で撮影し、海や公園、街の中やレストラン等、新郎新婦の好きな場所で撮影するプランです。
選ぶ会社によっていくつかの場所の中から選択する場合もありますが、完全に新郎新婦の好きな場所で撮らせてくれる場合もあります。
デメリットとしては、撮影当日に天候が悪くなってしまった場合、その程度にもよりますがキャンセル料や日程変更料等がかかる可能性がある点が挙げられます。
ドレスなどの洋装と白無垢などの和装
一般的に、ウェディングドレスやカラードレスなどのいわゆる「洋装」よりも、白無垢や色打掛などの「和装」の方が衣装のレンタル代も着付けの代金も高く設定されています。
それでは、それぞれの衣装を選んだ場合のウェディングフォトの相場をみていきましょう。
洋装
洋装はウェディングドレスやカラードレスの中から1点と、タキシード1点のセットになっていることが多く、デザインが合うように選択します。
一点ものや有名ブランドのものになるとぐんと値段が上がることもありますが、基本的には7万円〜12万円のプランが多いようです。
通常の結婚式でドレスとタキシードをレンタルすると最低でも15万円ほどしますので、それと比べるとコストパフォーマンスがいいですね。
和装
和装の場合は白無垢や色打掛、引振袖などの中から1点と、紋付袴1点のセットになっていることが多いです。
和装は洋装よりも品物の質の幅が広く、値段も比較的リーズナブルなものから非常に高いものまで様々です。
和装のウェディングフォトプランで多いのは、15万円〜30万円くらいです。
洋装に比べて、帯や半襟などのアイテムが多く必要なことと、着付けにも時間がかかることを考えると高い費用がかかることにも納得ですね。
洋装と和装どちらも
洋装と和装どちらも捨てがたい!という方は両方撮影できるセットプランを選ぶというのもいいかもしれません。
それぞれ別に撮影するよりもセットにして1日で済むよう撮影した方が一般的にかかる費用はお手頃で済むことが多いです。
衣装の着替えの時間やヘアメイクも衣装に合わせて直す時間も必要なので、撮影に丸一日かかると踏んでいた方がいいでしょう。
こんなケースは注意!追加費用がかかるかも
基本的にはベースのプランでウェディングフォトの撮影ができるように組まれていますが、新郎新婦の希望によっては、プラン外のものでもプランに含まれていると思っていた・・なんてこともしばしば。
例えば、気に入ったドレスや和装がプラン外のもので、差額がかかるケースや、新郎の紋付袴に家紋を入れたいケース、プランに入っている造花のブーケを生花にランクアップするケースなど、基本的にランクを上げる場合には差額がかかると思っておいた方がいいかもしれません。
また、近年では昔ながらのかつらを和装に合わせるのではなく、洋髪を合わせることが主流になりつつありますが、伝統あるかつらをかぶりたい!という場合には別途費用がかかる可能性もあります。
その他、ロケーション撮影では「東京都内のみ」など範囲の限定がされているところもあります。
その場合、東京都以外だと追加費用が発生するのか、そもそも対応していないのかも併せて確認するといいでしょう。
撮影後にもらえるプラン内のデータの数は、「全データ」のところもあれば「1カット」のところもあります。
1カットしかもともとプランに含まれていないところは2カット目からは追加費用での対応になるので、しっかりと確認しておきましょう。
どのように会社を選べばいいか
では、たくさんある会社の中から自分たちにぴったりのプランを見つけるにはどのようにすればいいのでしょうか。
どこを確認してイメージと合うかを見ればいいのか、一緒に見ていきましょう。
費用だけでなくプラン内容を見比べて
ウェディングフォトで検索して出てくる会社のホームページなどでは、とてもお手頃な金額で書かれていることもよくありますよね。
でも、表示料金内のプランの中には基本的なアイテムも含まれていないケースもあります。
必要最低限の衣装・ヘアメイク・小物やアクセサリー・ブーケ等しっかり入っているかどうか確認することが大切です。
また、ウェディングフォトでありがちなケースが、撮影はたくさんするけれどプラン内の受け取ることのできる写真データの数が少ないというものです。
費用の中に含まれている写真は何カット貰えるものなのか、事前に確認しておきましょう。
できれば、全データお渡しというところがあればコストパフォーマンスがいいかもしれませんね。
カメラマンのセンスを確かめて
撮影してくれるカメラマンによって、そのセンスや得意とする撮り方は異なります。
光を使った撮影が得意なカメラマンや、遠近法を使ってぼかす撮影が得意なカメラマンなどその趣向は多岐に渡ります。
インスタ映えするような遠目から撮るかっこいい写真が好みなのに、近くから新郎新婦の表情ばかりを撮るカメラマンに当たってしまったら、もったいないですよね。
検討しているウェディングフォトの会社のホームページなどで、今までの新郎新婦のサンプル写真等があれば、見ておくといいでしょう。
さらに所属しているカメラマンごとのギャラリーがあれば尚良いですね。
自分たちのイメージに合った撮り方をしている会社であれば、理想に近い写真が仕上がる可能性はぐんと上がります。
ウェディングフォトの撮影を成功させるための秘訣
さて、ここまでお伝えしたことをたよりに会社やプランを決定したら、次は撮影を成功させるために何をすればいいかについてお話ししていきましょう。
撮影に関する具体的なイメージを固め、それを伝えることが大切です。早速見ていきましょう。
撮りたいポーズや場所などのイメージを決めておく
S N Sや雑誌などで理想的なウェディング写真があったら、そのイメージを固めておくことが大切です。
このポーズは絶対に撮りたいな、とか逆にこんな雰囲気は嫌いだな、でも大丈夫です。
好き嫌いをしっかりと自分で理解しておくことで、当日失敗してしまうことは少なくなります。
絶対撮りたいポーズやイメージを決めておく
理想的なシーンやポーズを一つは見つけておくといいでしょう。
スタジオ撮影だったら、新婦一人で絶対撮りたい!でもいいですし、ロケーション撮影だったら新郎に新婦をお姫様抱っこしてもらいたい!でもいいです。
自分たちだけの色を出すことで、他にはない世界でたった一枚の大切な思い出の写真になりますよ。
イメージと近い写真を探しておく
イメージが固まったら、それに近いようなショットをインターネットやS N Sでピックアップしておくと、カメラマンに伝わりやすいかもしれません。
口頭で伝えようとしても、写真のイメージが伝わりにくいものなので、こんなイメージがいいという写真を見てもらうことが一番です。
ある程度の予算を決めておく
一般的には、高い費用を出せばある程度理想に近づけることは可能です。
理想を追いかけるとあれもこれもと追加してしまい、気付いたら大変な金額になってしまっていた、なんてお声もよく聞きます。
せっかくの人生の節目の記念ですが、やはりある程度の予算を立てておくと話し合いがスムーズに行くでしょう。
ここは予算オーバーだからやめてこっちにしよう!や予算まで少し余裕があるから衣装をグレードアップしよう!などと内容組みが楽になります。
事前の打ち合わせなどでイメージを共有できればしておく
選ぶプランによって、事前の打ち合わせの有無は異なりますが、できる場合はしっかりとそれまでにイメージを固め、担当者に共有できるようにしておきましょう。
せっかくの担当者との打ち合わせなのに、自分たちがどうしたいかわからないままでは、非常にもったいないです。
スライドなど資料でまとめて担当者に送る
打ち合わせ前にスライドなどに写真や文言でイメージをまとめて、どんな人が見てもわかりやすい様にしておくと親切ですし、やりたいことも伝わるので確実です。
口頭でイメージを伝えるだけだと、受け取る人によってそのイメージが変わってしまい、きちんと伝わらないなんてこともあるので、誰が受け取っても変わらない確実なものがいいでしょう。
好みのテイストを担当者に伝えておく
自分たちの好みのテイストや雰囲気を事前に伝えておくと、仕上がりがよりいいものになるでしょう。
担当者がカメラマンにテイストを伝え、当日の撮影がよりスムーズに、イメージに近い撮影をしてくれる可能性が高くなります。
うまく節約するにはどうしたらいいか
限られた予算内でできる限りイメージに近いウェディングフォトを撮影するためには、全てプランにオプションを付けていくだけではなく、随所でうまく節約していくことが成功のカギです。
では、初めてでも難しくない節約できるポイントについて触れていきましょう。
ロケーション撮影ではなくスタジオ撮影にする
どうしてもこのロケーションで撮りたい!などの強いこだわりがないようであれば、ロケーション撮影よりもスタジオ撮影の方が比較的リーズナブルです。
ロケーション撮影にはカメラマンや美容スタッフの移動費や、場所によっては施設や国への申請料が別途必要な場合があるので、その分の費用を浮かせましょう。
スタジオであっても、その施設によって数パターンのかわいい装飾がなされているところもありますので、お好みのテイストを探してみてくださいね。
和装ではなく洋装にする
先述した通り、一般的には白無垢や色打掛などの和装よりも、ウェディングドレスやカラードレスなどの洋装の方がレンタル料は安いです。
ウェディングドレスひとつ取っても、プリンセスラインやマーメイドラインなど、たくさんの種類やデザインがありますので、お好みのテイストのドレスは見つかるはずですよ。
アクセサリーや小物を持ち込む
ウェディングフォトの会社によっては、アクセサリーや靴、またはドレス自体を持ち込み料なしで持ち込むことができるところもあります。
プラン外の好きな衣装を選ぶために差額を払うより、お気に入りの物を安く手配して持ち込んでしまうというのも方法の一つですね。
また、かわいいガーランドや思い出のグッズを持ち込んでお二人らしさを演出するのもいいアイデアです。
アルバムを自作する
一般的には、撮影プランの中には写真データを貰えるところはあっても、アルバムまでプラン内でついてくるところは珍しいです。
アルバムは製作費が高いところが多いので、データだけ持ち帰って自分でアルバムを手作りしたり、データを町の写真屋さんへ持って行ってミニアルバムなどを安く作成したりすることがおすすめです。
今はかわいいデザインのアルバムがたくさんあり、写真のレイアウトも自分で決められることもあるので、オリジナリティを出したい二人にはぴったりですよ。
土日祝ではなく平日を狙う
スタジオ撮影でもロケーション撮影でも、土日祝日よりも平日の方がお安く金額設定がされていることが多いので、都合がつくようであれば平日の撮影がおすすめです。
費用以外にも、平日であれば比較的空いているので、カメラマンの方も丁寧に対応してくれることが多いようです。
フォトウェディングの一般的な運び
予約からアルバムができるまで
会社やプランを選んだら、撮りたいイメージを固め、担当者とよく相談・打ち合わせをします。
そして当日を迎えるまでに準備するアイテムや持ち込み品の調達をしていきます。
当日までに少し痩せたい!なんていう方もいらっしゃるかもしれないので、体調管理も併せて必要かもしれません。
当日を迎えたら、事前に打ち合わせした通りに撮影をして、他に撮りたいポーズなどが思い浮かんだら、その場でカメラマンさんに相談してみましょう。
撮影が済んだら、必要な場合は担当の方と一緒に写真データを選んで、その日は終了です。
後日、データやアルバムなどの商品がご自宅へ届くといった流れが多いでしょう。
自分でアルバムを作成する場合には、データを持って町の写真屋さんへ行き、アルバムを作成します。
撮影当日のスケジュール
それでは、撮影当日の大まかなスケジュールのサンプルを見てみましょう。
今回は洋装で1スタイルのみの撮影の場合を挙げてみました。
まずはスタジオ撮影の場合です。
10:00 スタジオ写真館へ来館
10:30 カウンセリング・着替え・ヘアメイク
11:30 撮影開始
12:30 着替え
12:45 データ選び
13:00 お会計
13:15 終了
撮影するデータの枚数などにもよりますが、スタジオでは着替え室が併設されているので、一箇所でそこまで時間を取らずに済みますね。
続いて、ロケーション撮影の場合です。
9:00 集合場所へ来店(もしくは現地集合)
9:30 カウンセリング・着替え・ヘアメイク
10:30 出発(ミニバンなどで出かけることが多いです)
11:00 目的地へ到着
11:30 撮影開始
12:30 撮影終了
13:00 集合場所へ戻る
13:30 着替え
13:45 データ選び
14:00 お会計
14:15 終了
ロケーション撮影の場合、撮影場所や移動距離などによってかかる時間が変わります。
また、運営する会社によっては着替えの場所が現地近くにあることなどもありますので条件の確認が必要になります。
いずれも1スタイルの撮影の場合ですので、別の衣装でも撮りたいということですと倍近くの時間がかかることになります。
節約のポイントを押さえてイメージ通りのウェディングフォトで一生の思い出を作りましょう
節約のポイントを押さえれば、かかる金額も抑えられることに加えて、手作りや相談をしながら二人で協力してウェディングフォトを成功させた!という素敵な思い出にもなります。
これから一緒に生きていく二人だからこそ、賢く楽しく節約してイメージに近い素敵なウェディングフォトを完成させてくださいね。